”究極の赤身・幻の牛最上位部位”「シャトーブリアン」~♬
希少価値が高く、“究極の赤身”や“幻の部位”ともいわれている「シャトーブリアン」。赤身ながら非常にやわらかく、「一度食べたら忘れられない!」と食通たちをうならせています。
シャトーブリアンとは、細長い形状をした牛のヒレ肉(テンダーロイン)のうち、中央部の最も厚みがあり肉質のよい中心部分や、それを使ったステーキのこと。非常にやわらかくてきめが細かく、形がよいため“究極の希少部位”とされています。
それにしても“シャトーブリアン”なんて、牛肉の部位にしてはなんだかおしゃれな名前ですよね。それもそのはず。シャトーブリアンは、フランス革命の頃の貴族で美食家のフランソワ・ルネ・ヴィコント・ドゥ・シャトーブリアンの名前に由来しているといわれています。彼は、あまりのおいしさから、料理人に命じて調理させ、シャトーブリアンばかりを食べていたのだとか。このことからその部位が“シャトーブリアン”と呼ばれるようになったそうですよ。
ヒレ肉自体が1頭から3%ほどと、ほんのわずかしかとれない高級部位なんです。シャトーブリアンは、そのヒレ肉の中でも特に厳選された最高級の部位。牛1頭から約600g程度と、とれる量がきわめて少ない大変希少な部位です。
では、なぜシャトーブリアンはそんなにおいしいのでしょうか?その理由は、シャトーブリアンが含まれるヒレとはサーロインの近くにある部位で、牛の身体のなかで最も動かすことの少ない筋肉の部位だからです。
筋肉は、よく動かせば動かすほど強くかたくなりますが、あまり使用していない筋肉はどんどんやわらかくなっていきます。ヒレは、通常は運動などにほとんど関わらない部位のため、やわらかな肉質を保っているといわれています。シャトーブリアンは、そのヒレのなかでも最もやわらかい部分。お箸でスッと切れるほどのやわらかさです。
また、シャトーブリアンはただやわらかいというだけではなく、脂肪が少ないのも特徴です。やわらかな肉というのは普通、霜降り肉のように、赤身の間に脂身が混在しているものですが、シャトーブリアンはやわらかいのに脂肪が少なめ。赤身肉ですが非常にやわらかく、肉汁もたっぷりで、上品なお味が特徴です。ワインとの相性も最高ですよ。
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